Super Triode Connection

五号機 6CL6SE

少しアンプらしく・・・

「妙法寺コンサート」に参加して、皆さんすばらしいセンスでアンプをこさえていました。 考えてみればこれまで私が作ってきたものはバラックや改造、リサイクルと、常道を逸した物でした。 配線も汚らしく人様に見せる事は出来ません。そこで少しお金をかけてアンプらしいのを作りたかったのです。
お詫びと訂正本ページで「LNRの接続向きが逆である」とご指摘がありました。お詫びと共に訂正いたします。
訂正00/01/04初段LNR接続向き訂正
99/06/23岡本式P/KNFB追加
99/05/16初段LNR追加

設計・製作

宇多さんと同じように6CL6とは縁があります。TVの映像増幅管と言うよりコリンズの送信機のドライバとして有名でした。 中学の頃先輩から6CL6を6本使ったリニアアンプをもらった事もありました。・・・もう時効ですよね・・・・
そんな6CL6を秋葉で安く(400円)買えたので、全てを球で構成した超三V1を作りました。 宇多さんの定数をそのままもらい、電源は外部電源1号で供給する事にしました。

X号機スペックです

名 称 6CL6
テーマ 6BM8以外にチャレンジ・全球
主要デバイス デバイス名称 諸データ
初 段 6GY6(RCA) Rs5KVR+47MFD
C F 12AT7(中国) Rk8.2K
終 段 6CL6(東芝His) Rk1.2K+680MFD
出力トランス 850二段 一次パラ 二次シリーズ
S D 1N4007 1KV 1A以上
リニアライザ 1N4007 1KV 1A以上
電 源 外部電源1号 330MFD,100Ω,680MFD
電 圧 電源電圧 270V
終段プレート電圧 260V
終段カソード電圧 44V
ヒーター電圧 6.3VAC点火

今回使った真空管です。

左から東芝6CL6、GE製12AT7、中国製12AT7、RCA製6GY6です。
東芝6CL6には通測用Hi-Sと書かれています。昔は引っ張りだこの球でしたが、これが400円 で、隣のGE製12AT7が1500円・・世の中どうかしてる??
中国球は500円でした。がもう売りきれてました。もっと買っておけば良かったです。 構造はGEとはちょっと違って少し大きめです。
RCA製6GY6は謎の球で、第三グリッドインサートのミキサーだそうです。6AS6に似てるかと思いましたが形は6BA6似です。

シャーシ内の様子です

きれいにかっこよく優雅に配線したかったんですが、雑誌に紹介される様な配線は私にはできない事がわかりました。 ステレオである以上シンメトリックにしたいし、上から下に信号が抜ける様に最短距離を狙うとこうなっちゃいました。 何だか昔作ったラジオとか送信機に似ちゃうんですよね。でもハムに悩まされることも無く、配線後一発で音が出ました。 でもちょっとロンパリ気味で、二連VRを使って大失敗しました。

出力トランスです

今回もTOEIの850円2連です。プレート側パラ接続、SP側シリーズです。1号機でFETを殺してから慎重になりました。 あえて言えばこの部分とヒーターの配線が一番しんどかったです。 このトランスを左右に置き、真中に12AT7、左右に初段と終段が標準的な配置となりました。 従いまして、さいころの五の目の配置が合理的の様で、今後はこのスタイルの継承となる記念すべきアンプとなりました。 また今回から終段カソード電圧を外からチェックできる端子を付けました。でもアース側を忘れてちょっと使いにくいです。

結果・ETC

初めての全球構成でしたが、全く問題無く完成しました。但し、いくつかの問題が発生しました。
  1. 2連VRを採用した為、浅い領域で左右がアンバランスになりました。最初は初段を疑ったのですが、犯人はVRでした。2連は使わないほうが良いでしょう。
  2. 当初密閉ケースに入れたために内部の温度が上がり、終段カソード電圧が不安定になった。カソード抵抗が小さいのも原因の一つで、下カバーを外して両脇を素麺の箱から取った木で目隠ししました。動作は安定しましたがかっこ悪いです。
  3. 1の問題で初段を疑ったとき、6GY6が周囲に対してデリケートである事がわかりました。そこでシールドケースをかぶせました。
音的には結構繊細な音がします。迫力は6BM8にはかなわないもののまとまりのある音です。この後の6号機が我が家のメインアンプですが、夜間10時以降や女性Vo専用に使っています。 初段を色々差し替えてその違いをチェックしました。この結果からこの結果から超三V1は初段の選択が重要な事がわかりました。
初段球名特徴・結果
6AU6国産NEC中古、力が無くおとなしい。
6DK6国産NEC中古、力はあるがレンジが低く、歪んだ
6CB6国産東芝中古、良好!
6GY6メキシコRCA、多少問題あるが良好

初段にLNRを付けました。

初段のプレートにFET(2SK30Ay)のGDを結合させたLNRを取りつけました。またSGにも1N4007のダイオードを取りつけました。
結果は・・・かなり改善されました。あくまでも耳で聞いただけで、具体的なデータにはなりませんが、EL34を作るきっかけになったいくつかの曲をこなせるようになりました。 LNRとかSDに関しては効果の測定方法を先輩方に是非開発して欲しいです。でも・・・びっくりしました!!
※上記記事中「FET(2SK30Ay)のSDを結合させた」を「FET(2SK30Ay)のGDを結合させた」に訂正すると共に図面を訂正しました。

BMの会、岡本式P/K NFBの追加

初段のカソードに非直線素子 2SK68A の定電流ダイオード用法を含むP/K NFBを加えました。 このNFBはBMの会、岡本氏の発案によるものです。最初、宇多さんの6DS5に使用されているのを、6RP22に応用しました。 このアンプと6RP22をたまたま聴き比べたところ、あまりの違いに急遽導入しました。ところが、FETを2SK68Aに変えたためか 少し薬が効きすぎたようで、ある程度音量を上げるとシャリシャリした感じになったので、片方のトランスの5KΩタップから接続したところ ほぼ良好で、高域がすばらしくなりました。

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