Super Triode Connection
No.8 6RP22(TOSIBA) SE STC V1.

テーマ
超三初物に挑戦!
最適動作点の確保
電源の軽量化
トランスレスとSWレギュレータの応用

八号機 6RP22 超三V1

超三初物に挑戦!!+BMの会OFF会向け

「手作りアンプHPアクセス1万件突破記念OFF会」が99.06.13に開催されました。これに合わせてQRPアンプのデモを行いました。 当初6AN5のシングルを持っていこうと思ったのですが、それはコンサートにまわして別の球を探しました。 すると宇多さんから「12BY7A」が極めて良い音を出すとのメイルをいただきました。そこで手持ちを探したのですが一本しかありません。そこで依然購入していた6RP22を試してみました。この球は6CL6を購入した再に「電力増幅管か?」と思い@500円で買ったものです。真空管の規格表が無いため宇多さんに調べていただきました。すると・・残念ながらTV用の映像増幅・検波管だったのですが、宇多さん曰く「規格的には6CL6と同等だけど、変な特性曲線だよ・・」「SGが流れやすいから注意・・・」とおっしゃってました。 そこでOFF会のQRPからは離れて外道になりましたが、初物として製作する事にしました。

設計・製作

回路は初段をFET(2SK68A)に、CF段は12AT7(後で12AU7に変更)、カソード抵抗は8.2KΩ、終段のカソード抵抗は1.2KΩ、SGは3KΩを介して30KΩでドロップさせました
今回のテーマ・・・新しい球もですが、今回は電源部を軽量化し、11回コンサートに電車で参加楽になる様なスタイルを確保する事でした。テーマはズバリ!トランスレス電源の作成とSWレギュレータのヒーターへの応用です。・・・でも・・・

外部電源三号の製作

田村さんから「SWレギュレータは十分使えるよ!」との情報を得て、秋月電気で売っていた600円のSWレギュレータを使ってみました。このSWレギュは5V1A+12V1Aですが、12V単体だと1.4AまでOKです。本来は6AN5の2パラ用に購入したのですが、 とりあえずこちらを優先させました。5×12cmほどの基板で200g程度です。値段も安いのでこの結果が良ければ採用したいと思いました。
トランスレス電源は昔恐い思いをしたので躊躇しましたが、とにかく経験と言う事でトライします。 AC100Vを半波倍電圧整流して270V程度の電源を確保しようと思いました。ところが参考資料がありません。確かCでカップリングして・・・と記憶を頼りにBM掲示板に書き込みますと「Cの極性が逆・・」(宇多さん)「バリスタを使って安全策を・・」(田村さん) 「抵抗入りでパワーオン、さらにもう一つスイッチをつけて、抵抗ショートして正規にON・・」(増田さん)と御助言をいただいて以下の回路になりました。バリスタは手に入らなかったので、増田さんのアドバイスを取り入れて2段SWにしました。当初抵抗値が解からず低抵抗の2.7Ω5Wを付けましたが、フューズが飛びました。そこで何か良い抵抗はないかなと探したところナツメ球がありましたので、これを取り付けました。6Wのどこにでも売っているやつです。すると今度はうまく動作しました。このコンデンサーがかなりの悪さをするようですが、これで解決でした・・・・ところが・・・


内部です。
上がSWレギュレータ
下がB+ケミコン群です。

白いのがナツメ球です。
全部で3つのユニットです。
ナツメ球は最初だけ点きます。

SWレギュレータ部です。
小さいのにがんばってます。
ヒーター点火はOKです。

家では使えない??!

アンプが完成して、電源の極性を確認してCDと接続したとたん漏電ブレーカーが落ちました。原因は恐らくCD側か接続してあるTVの関係だろうと思います。昔同じ現象で恐い思いをしました。真空管式の小型TVを改造してオシロスコープにした事があります。この時やはりトランスレスのステレオのリサージュ特性を取っていたときに、何の気なしにステレオの電源SWを切ったらバスンといってヒューズが全て飛びました。今回は火花も飛ばないし、音もしなかったけど2回やってあきらめてセパレートトランスを置きました。・・・なんの為のとられすだ・・・

6RP22について

接 続1K,2-9G1,3-8G2,4H1,5H2,6P,7G3
用 途検波電力増幅用傍熱形五極管
ヒータ6.3V 650mA
最大定格Eb:300V,Pp:7.5W,Ec3:25V,Ec2:300V
Pg2:1.7W,Ec1:-50〜 0V,Rg:0.5Mohm
A1級動作Eb:250V,Ec2:150V,Ec1:-3V,Ib0:22mA
Ic20:8.5mA,gmG1-p:8.5(gmG3-p:.35),Rp:55
外観もピンもほとんど6CL6と同じです。でもG3とP間にgmがあります。 そして恐ろしくIsgが流れる球でした。Ip22mAに対してIsg8.5mAです! 最初は6CL6に差し替えてみましたが、一部フラシュしたので辞めました。

6RP22本体回路


回路は標準的な超三V1です。当初FETはそれまでの2SK30AYよりは高性能と言う2SK68Aを使いましたが、動作が安定せず、2SK30AYに戻しました。シャーシは1号機よりも ちょっと深めの物です。元々OPT用のカバーに使おうと購入したのですが、シャーシ内に収める方式に切り替えたため、未使用になったものです。今回はお金をかけないのも一つのテーマですのでカッコ悪いのを承知でシャーシ加工に入りました。ところが・・・入力のピンジャックとVRの距離を左右で間違えました・・・かっこわるい!!!
追加変更
初段のドレインに終段プレートからの局部NFBを付けました。(99/06/19)

[号機スペックです

名 称 6RP22(東芝)
テーマ 超三初物の球とSWレギュレータの応用
主要デバイス デバイス名称 諸データ
初 段 2SK30AY Rs5KVR+47MFD
C F 12AT7WC(GE) Rk4.7K
終 段 6RP22(東芝) Rk1.2KΩ(10W)+680MFD
出力トランス T850 7KΩ/8Ω
S D 1N4007 1KV 1A以上
リニアライザ 1N4007 1KV 1A以上
電 源 外部電源3号 トランスレス 270V200mA/12V1.4ADC
電 圧 電源電圧 270V
終段プレート電圧 260V
終段カソード電圧 31.5V
ヒーター電圧 12V1.4A SWレギュレータ使用

内部です

一号機の6BM8より深さが若干大きいだけのシャーシに作りました。確か今回いかに安く上げると言うのも主旨にあったようですが・・・ 会場へ行くと皆さんすごくて・・・恥ずかしかったです。簡単に左右に分けてます。トランスは一段で外に出しました。

初段ユニット

上の中央にある初段ユニットです。2SK30AYです。当初噂の2SK68Aを使ったんですが、EKが安定して確保できなかったのでこれに替えました。

発煙しました・・・

最初に電源をONにしますとゆっくりと煙が立ち上がりました!「ついに配線ミスか??」と思ったら問題なし・・・3KΩ1Wの抵抗が焼けていたんです。 電流を計算したらSGが10mA以上流れてました・・・思わず目が点になりました。 OFF会へは2SK68Aとこのカップリング抵抗を3.75KΩのままで出しましたが、ひやひやでした。(~~;;

動作点の設定

この球は検波電力増幅管といって、第三グリッドにgmがあって、特殊なカーブを描きます。宇多さんから「sgが流れやすい・・」とアドバイスをいただきましたが、 まさにおかしな球でした。そこで、特性曲線とA級の設定特性から動作点を決定しました。 Eg1=−3V、Eg2=150V、Ip=22mA、Isg=8.5mAに近い点として、Ek=31.5Vとしました。従いまして大して出力は望めません。 音質よりも安定動作をさせるのがやっとです。現在はカップリング抵抗を6KΩとして、Esg=158V(ちょっと高め)で それぞれのIsgを8.5mAに押さえています。
 

外部電源3号

今回のテーマの一つであるSWレギュレータの応用は電源の軽量化に他なりません。秋月電気で販売されているSWレギュに12V1A・5V1Aで、12V単独では1.4A まで流せるそうで、値段も600円と手ごろです。田村さんからノイズに付いては全く気にならないと聞いていたので躊躇わずに導入しました。 これが利用できると、管球アンプ電源部はかなり楽になります。軽量化と共にコスト削減をはかれます。 B電源もトランスレスとしましたが、自宅では漏電ブレーカーが上がってしまい、セパレートトランスを使わざるを得ませんでした。

結果・ETC

今までは宇多さんの後を追いかけてただけですが、今回は初物に挑戦しました。結果は惨澹たるもので、今までで一番悪い音です。 でもやっと安定動作に漕ぎ着けたところですからまだまだです。それに次回はTVの水平出力管を計画してますから、それの予行練習と思ってもう少し可愛がろうと思ってます。 でもこの球は・・・お勧めできません・・・今のところ!
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