Super Triode Connection
No.10 6RP22v2(TOSIBA) SE STC V1.

テーマ
6RP22に再挑戦!
G3に+5Vを加えて特性改善
初段を真空管にして動作安定

]号機 6RP22v2 超三V1

ご指摘をいただいて・・・再挑戦!

6RP22の記事に対し、手作りアンプ掲示板を通じて真空管で有名な「林さん」から”プレート電流の肩特性を良くするために,Eg3=+5V程度を試されたらいかがでしょう。” とご指摘をいただきました。そこで早速8号機の改良を行ったのですが、初段がFETの為か動作が安定せず、FETを壊してしまいました。 そこで初段を6GY6に変更し新規で作成しました。当初は「どうせ大した音じゃないから・・・」と、次の12BY7Aか6EM5又はTVの水平出力管 に転用できるように大き目のシャーシに作りました。ところが・・・ただ者じゃなかったんです!この球は!
多少扱いづらい球ですが、面白い結果となりました。・・・記念すべき10作目は使い物にならないと思っていた6RP22の再挑戦となりました。

設計・製作

回路は初段を6BY6に、CF段は12AT7、カソード抵抗は8.2KΩ、終段のカソード抵抗は1.2KΩ、SGは10KΩを介して100+30KΩでドロップさせました。
このドロップ抵抗から40Vを取り出し、g3に給電してEkを調整して最適なポイントを探す作戦でした。

6RP22改V1の回路図


ところが・・・

実際に動作させると40Vのはずが30Vになってしまいました。ドロップ抵抗を変えても変化しません。「おかしいなー」と思い、念の為終段EKを調整すると・・・なんと!EK+2Vで g3が変化するではありませんか!Esg=220V、Ek=28V、Eg3=30Vの状態で試聴しました。
すると今までに聴いたことの無い超三の音です。パーカッションが乾いた音で心地よいのです。スネアドラムが「タン」から「ン」と聞こえます。 Voも乾いた疲れない音・・・田村さん宅で聴かせてもらった平面SPに近いクリアな音でした。
でもIpが20mAも流れてませんから音量も上げられず困ってしまいました。

6RP22改V3の回路図


要はEk+5Vを作ればいい・・・

と、安直に考えてsgの下とは独立させて別に電源を用意しましたが結果は同じです。 そこで、Ekに振られるのならkとg3の間に一定の電位差も持たせれば・・と考えて、上の図のようにしてみました。 初めはとりあえず給電しておいて後は調整・・・のつもりでしたが、「Ek+5V」でぴったり!Ekを動かしてもこの状態を保持します。
実測するとEsg=190V、Ek=44V、Eg3=49Vとなりまして、6CL6に近い(Isgが大きいけど・・)動作となりました。
音的にはV2程ではないのですが今までの超三とは一味ちがったクリアで低音に弾みのある音です。 実は右の図の様な構成も試験をしてみました。するとかなり濃厚な超三特有な音になり迫力のある低音が出ましたが、V2のクリアな音が忘れがたく 上の構成でひとまずOKとしました。
動作点についてはかなりいいかげんな状態かもしれませんが、独特のサウンドです。今のところ数十時間の連続運転にも耐えてますし、外観的にも 異常は見えません。右の回路の実験中にある方から「それって四極管動作なんじゃないの?」と指摘されました。確かに交流的にはpとg3は 接続されてはいますが・・・謎です!

Pから給電してみる


[号機スペックです

名 称 6RP22(東芝)
テーマ g3へ+5V給電で特性を改善する。
主要デバイス デバイス名称 諸データ
初 段 6GY6(RCA Mexico) Rs5KVR+47MFD
C F 12AT7WC(GE) Rk8.2K
終 段 6RP22(東芝) Rk1.2KΩ(10W)+470MFD
出力トランス T850 7KΩ/8Ω
S D 1N4007 1KV 1A以上
リニアライザ 1N4007 1KV 1A以上
電 源 外部電源3号 トランスレス 270V200mA/12V1.4ADC
電 圧 電源電圧 270V
終段プレート電圧 260V
終段カソード電圧 44V
ヒーター電圧 12V1.4A SWレギュレータ使用

上面配置

シャーシはタカチのYM250の上カバーです。6CL6のとき放熱のため外していたものを再利用しました。 構成的には変化はありませんが、Ek調整用のVRを前面に出したのでちょっと危険です。特に子供さんが いると触ってみたくなる位置です。秋月で購入した@50円のVRもEk調整にはちょっと危険です。

調整中

シャーシの両脇はホームセンターで購入した合板を切ってニスを塗りました。なかなかかっこよくできません。 調整は初段が球の場合極めて安定しており、簡単にできました。初段の6GY6もg3に感度のある球です。 この手の球は面白いかもしれません。

シャーシ内部

大き目のシャーシなのでガラガラです。sgとg3給電のための回路は個別のラグ版に作りました。 結果は・・必要無かったんですが・・・

結果・ETC

扱いづらいじゃじゃ馬管でしたが、面白い結果となりました。恐らくこの球を使ってアンプをこさえる人はいないと思いますが、 g3に感度のある球は可能性があります。勿論この製作例の動作が妥当なものとは思えませんが、結果として今までに無い超三サウンド を聴けました。6RP22は三結、g3への帰還などまだまだ工夫できそうです。
現状では岡本氏のNFBは付けてませんし、必要無いと思っています。自分なりにいじるのが好きな方にはお奨めですが、費用対効果は・・求めない方が良いかもしれません。
トップへ戻る